2017-10

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


銀杏

うちの研究所には、銀杏の木がある。
「いちょう」と入力して「胃腸」が一発変換されるあたり、私の胃弱ぶりが窺えて困るのだが、
ある意味でそれよりもっと困るのが、こっちの「銀杏」かもしれない。

秋口になると、当然のように銀杏が落ちてくるわけで、今がその真っ最中だったりする。
清掃のおじさんはがんばって掃き集めたりしているものの、その数が大幅に減ることはない。
木に生っている銀杏が根本的になくなるわけではないのだから。
したがって、夜などは特に、道中が銀杏だらけになってしまう。

それでも、車道にはそれほど数はない。
溢れかえっているのだ歩道のみなのだ。

銀杏を踏むと、激烈に臭い。
これについては過去に十分な知見が得られている。
したがって銀杏の少ない車道を歩くのが最善であるように思われるが、
車道とはこれすなわち車が通る道であって、人が歩くと車に轢かれる危険性が付き纏う。

ならば歩道を歩くしかない。
爪先立ちになり、軽快なステップを踏むことによって
銀杏の海を避けることはできるであろう。

しかし、相当な軽快が要求されるため、運動不足の者がこれを行った場合、
足首に過剰な負担がかかって捻挫に至る恐れがあり、嫌である。
銀杏に負けたみたいになっているもまた嫌な理由の1つである。

以上を踏まえ、私はいつも堂々と踏み潰して歩く。
もう人目なんか気にするもんか。
と強気に該当ゾーンを切り抜け、20分ほど歩いて電車に乗る。

ある日、いつものように帰りの電車に乗り込んだ。
鼻に、正確にいうと鼻の奥の方に、猛烈な違和感を覚えた。
この日は金曜日。
古い言葉で「ハナ金」と言われるように花のような金曜日なわけであって、
車内で「惨事」が起こり、「花」咲いていたとしても不思議はない。

眉間に皺を寄せ、険しい表情で辺りを見渡す、私。
周りは、特に変わった様子はない。
このことが、私に更なる不安と怒りをもたらし、怒鳴り散らしたい衝動に駆られる。

気分の晴れぬまま、電車を乗り換える。
また、おかしい。
鼻の奥の違和感が取れないのである。

何かを思い出したかのように、靴の裏に目をやる、私。
言うまでもなく、そこにはさっき踏み倒したはずの彼らがいた。

逆転負けを喰らったのを自覚し、周りを見てみると今度はみんなの眉間に皺が。
奴らを、なめてはいけない・・・。
スポンサーサイト


テーマ:日記 - ジャンル:日記

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://koilog.blog26.fc2.com/tb.php/32-625fe681
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

プロフィール

大学院博士課程を経て民間企業に在籍中。
この4月で29歳になりました。

鯉蔵

Author:鯉蔵
*mail and messenger↓
koizo-@ hotmail.co.jp
お手数ですが、@の後ろのスペースを削除して送信してください。

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。