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2007-06

未知と既知

未知とは恐怖であると、私は思う。

人は何故暗闇を恐れるか。
それは、何かがいて、それが何か分からないと思うからである。
何もいない、もしくは何がいるか分かっていれば、恐怖心はなくなるはずである。

試験は何故苦痛であるか。
それはその問題が解けるかどうか分からないからである。
確実に解けると分かっていれば、何ら苦痛なことはない。

道が分からず困っているところでそれを教えてくれる人が現れると、この上ない安堵感でいっぱいになるだろう。
好奇心旺盛な人というのは、「未知を既知に変える快感」を追い求めたがる人なのかもしれない。

私が今一番貪欲に追い求めたい未知は、飲み会についてである。
不思議なことに、その日の出来事が、次の日にはたいてい、てかここのところはほぼ毎回未知になっているのである。

これは、とんでもない恐怖である。
楽しかった記憶と記憶の間が未知であるということは、未知と未知の間が楽しかった記憶であるとも言うことができ、今何故言い換えたのか自分でもよく分からないのだけれど、こんなまどろっこしいことを書いて不安になってしまうのも、この文章がどうなってしまうのか分からないという未知のせいであるとも言え、やっぱり未知は恐ろしく、毎回未知が訪れるような飲み方をしているようでは一生うだつが上がらない。

対策を練る必要がある。
でも、禁酒はいたしません。
せっかく覚えた酒の味を忘却していまうのが怖いからである。

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テーマ:ひとりごと - ジャンル:日記

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